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見出し | 「僕僕先生」を読んで | ||||||
読書 2010/10/4,0:42:38 |
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「僕僕先生」(仁木英之 著/新潮文庫)を読みました。 あんぽがきは、中国の歴史物語がわりと好きです。 学生時代には、「三国志」にはまり、吉川英治さんの文庫を全部読みました。 「三国志」は、最初は、NHK人形劇から入ったくちなのですが。次に横山光輝さんの漫画「三国志」を読み、最後に、吉川さんの活字のほうの「三国志」を読みました。 そのとき、一番好きだった登場人物は、諸葛孔明でした。 話が脱線してしまいましたが、そんなわけで、今回、中国の唐の王朝時代を舞台にしたこの作品に心ひかれ、読んでみることになったのです。 この話は、少女の姿の仙人ととある青年の成長と恋を描いたものです。 仙人が少女の姿、というのが面白いですよね。仙人といえば、白髪の老人、というのが普通のイメージじゃないですか? それに、仙人という、俗世間と欲望のようなものからすべて断ち切られた存在に、「恋」という煩悩をどのようにからませるのか、と興味深く思いながら読んでしまいました。 仙人とは、ミステリアスな存在。人の身では理解できない存在のはず。 何度か主人公の青年が、「先生(仙人のこと)がまだ人間だった頃・・・」と口にしますが、その仙人が人間だった頃の描写がなかったのは、さすがだと思いました。 そんなエピソード、蛇足以外の何者でもないですからね。 仙人こと、僕僕先生の謎が最後まで守られてよかった。 それから、舞台は、唐の玄宗皇帝の時代なのですが、玄宗皇帝というと、楊貴妃、安禄山の乱が有名ですよね。 私もそれらのことから、玄宗皇帝というと愚鈍な皇帝という、イメージを持っていたこともありました。 でも、何かの本で、玄宗皇帝の若い頃は、英明な優れた君主だったと書いてあるのを読んだことがありました。 この作品は、その玄宗の名君だった頃の話のようです。 名君がなぜ、愚鈍な君主になっていったのか、また別の興味があるところです。
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