いつもの道で憧れのハクセキレイさんと会いました。
ハクセキレイさんは人間嫌いのはずなのに、はじめて近くに寄れました。ハクセキレイさんはよたよたと歩いて食べ物をさがしていました。
よくみるとハクセキレイさんには足の指がほとんどありませんでした。それと関係あるのか衰弱しているようでした。
つれて帰って治療を、と思って追うと、まだ僕の手をかわすくらいの力はあって、するりと逃げていってしまいます。
気高いハクセキレイさんが、大嫌いな人間から離れることもできず雑踏の中を今にも踏まれそうになりながら、ひとりぼっちでぴょこたん、ぴょこたんと歩きます。
猫や、カラスや、車、そしてこの厳しい冬を君は乗り越えていけるのでしょうか。
こんなになってまでも、春の大空を舞う夢を見続けるのでしょうか。
せつなく、悲しげな小さな瞳と目があいました。
「うちにおいで」
通じるわけもないのに声をかけてしまいます。
天気予報は明日からの寒波、雪を告げています。
無力な僕はこの子のために祈ることしかできません。
神様がいるとしたら…
…どうかどうかこの子のことを守ってあげて下さい。

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